トワイライト・ブレイク

今日のテキスト(?)です

新しいタイムテーブルへの準備も万端、今日は少し余裕をもってやれたかな。途中、宅配の人がやってきて焦りましたが。

今日は1979年のヒットナンバーを中心にお送りしました。


オープニングは、京都のニュースを絡めながら1979年4月頃のヒット曲をお届け。
ヤングマン西城秀樹」「HERO〜ヒーローになる時、それは今/甲斐バンド」「カサブランカダンディー沢田研二」「モンキーマジックゴダイゴあたりですね。


続いてピックアップアルバム。
やはり1979年にリリースされた甲斐バンドの大ヒットアルバム「マイ・ジェネレーション」を特集。
「HERO」の大ヒットでついに大ブレイクを果たした甲斐バンドの、渾身の1枚。それまでは、どちらかと言えばフォークロックっぽいイメージで捉えられていましたが、このアルバムではそういった‘弱さ’や‘切なさ’は影をひそめ、1曲目から骨太なメッセージを発信しています。サウンドも完全にロック。男性ファンが増えたのもこの頃からですね。

マイ・ジェネレーション(紙ジャケット仕様)
マイ・ジェネレーション(紙ジャケット仕様)


朗読コーナー「ことばの散歩道」。
今日も星新一「さまざまな迷路」から「三段式」を朗読してみました。

さまざまな迷路 (新潮文庫)
さまざまな迷路 (新潮文庫)


4時5分頃からは銀河マダムの「アフタヌーンカフェ」。
毎週素敵なゲストをお招きしての、心癒されるトークコーナーです。詳しくは番組日記をどうぞ。
http://fmgig.exblog.jp/i65/


続いて「青春の1曲」
学生時代のエピソードとともに、思い出の一曲を紹介します。
1979年と言えば「ザ・ベストテン」が一気に人気番組になった年。応援している歌手の初登場に一喜一憂した人も多いでしょう。
お送りした曲は君は薔薇より美しい布施明。テレビの間にラジカセを置いて録音したもんです。


木曜だけのコーナー「ミステリ館へようこそ」
文学離れの進む中、ミステリーはしっかりと人気も根付いていますが、このコーナーではみなさんの敬遠しがちな、海外の古典ミステリを紹介していきます。
今日紹介したのは「僧正殺人事件/ヴァン・ダイン
いわゆる‘ペダンチック’な探偵の嚆矢‘ファイロ・ヴァンス’が登場した大ヒットシリーズの4作目にして、最高傑作の誉れ高い名作ですね。京極夏彦シリーズにも大きな影響を与えてます。そのペダントリーがうっとうしいという人もいるかと思いますが、なんのなんの、なかなかにモダンでスリリング。特にこの作品では、探偵ヴァンスと犯人との、頭脳対決にわくわくさせられます。


僧正殺人事件 (創元推理文庫)
僧正殺人事件 (創元推理文庫)


続いてもうひとつ、木曜だけのコーナー「Touch The English!!」
要するに英語講座。小説の原文に触れながら英語に親しもうというコーナー。
テキストは「The Illustrated Man(刺青の男)/Ray Bradbury(レイ・ブラッドベリ)」
名文の誉れ高いブラッドベリの作品の中でも、特に僕の好きな一冊です。
まずはこの中から、衝撃的な名短編「Kaleidscope/万華鏡」を読んでみましょう。
冒頭が「The first concussion cut the rocket up the side with a giant can opener.」ですが、いきなりの‘缶切り’の比喩が素晴らしいですよね。
The Illustrated Man (Grand Master Editions)
The Illustrated Man (Grand Master Editions)


今週も多聞亭さんから、ミステリに関するメールをいただきました。ミステリ作家のお友達が続々できるなんて、うらやましいですねえ。GIGにもゲストで来ていただけないかしらん。


ラストは、僕のおすすめするちょっとマニアックな曲で締めます。
今日は「グッバイ・マイ・ダーリン」岡林信康でした。かつてのフォークの神様による、オトナのロックです。聴くほどに味が出る、いい曲ですよ。


ではまた来週もお楽しみに♪


冴沢鐘己