トワイライト・ブレイク

今日の2冊!

そんなこんなで、今週から本格的に木曜を担当することになった冴沢鐘己です。
トワイライト・ブレイクも4月からコーナーやタイムテーブルが変わりますが、今日は一足早くその新タイムテーブルでお届けしました。


懐メロという言い方もアレですが、70年代から80年代のニューミュージック、歌謡曲を中心に3時間お送りします。
ただ懐かしむだけでなく、いろんな音楽の、あるいは自分自身の(あるいはみなさんの)再発見になればいいなあ、と思ったりして。


今日は1980年のヒットナンバーを中心にお送りしました。


オープニングは、京都のニュースを絡めながら1980年4月頃のヒット曲をお届け。
「ランナウェイ/シャネルズ」「道化師のソネットさだまさし」「不思議なピーチパイ/竹内まりあ」「唇よ熱く君を語れ/渡辺真知子あたりですね。


続いてピックアップアルバム。
やはり1980年にリリースされた久保田早紀のセカンドアルバム「天界」を特集。
「異邦人」と、それの収録されたデビューアルバム「夢がたり」があまりにも有名ですが、僕を含む根強いファンの熱い要望に応えて、全アルバムが紙ジャケット仕様で再発されました。
楽曲のクオリティーもさることながら、当時の一流ミュージシャンによる‘いっさい打ち込みに頼らない’素晴らしい演奏も必聴です。
個人的には彼女の‘声’が大好きなんですよね。


天界(紙ジャケット仕様)
天界(紙ジャケット仕様)


新コーナー「ことばの散歩道」。サタデイひのりんの専売特許でしたが、全曜日に拡大の、いわゆる朗読コーナーです。
今日は星新一「さまざまな迷路」から「ことのおこり」を朗読してみました。

さまざまな迷路 (新潮文庫)
さまざまな迷路 (新潮文庫)


4時5分頃からは銀河マダムの「アフタヌーンカフェ」。
毎週素敵なゲストをお招きしての、心癒されるトークコーナーです。詳しくは番組日記をどうぞ。
http://fmgig.exblog.jp/i65/


さらに新コーナー「青春の1曲」
学生時代のエピソードとともに、思い出の一曲を紹介します。
今日は、中学の卒業式の思い出を話してみました。僕の制服の第2ボタン、今頃どこでどうなってるのかな。
お送りした曲は「贈る言葉海援隊」。定番ですが、まさに同時期だったのでいろんな風景がオーバーラップします。


木曜だけのコーナー「ミステリ館へようこそ」
文学離れの進む中、ミステリーはしっかりと人気も根付いていますが、このコーナーではみなさんの敬遠しがちな、海外の古典ミステリを紹介していきます。
今日紹介したのは「エジプト十字架の秘密/エラリー・クィーン」
あれは忘れもしない小学校5年生の頃、僕が初めて手に汗を握って、ご飯を食べるのも忘れるほど夢中になった傑作ミステリーです。
クィーンの作品は、冒頭がどうしても読みにくくて苦労しますが、そこをクリアすればあとは一気呵成。近代・現代日本のミステリ作家にも多大な影響を与えた、めくるめく論理のアクロバットと派手なチェイスを堪能して下さい。


エジプト十字架の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-16)
エジプト十字架の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-16)


多聞亭さんからは、さっそくミステリに関するメールをいただきました。ドーヴァーシリーズ、急に読んでみたくなりました。久しぶりに図書館とか行ってみようかしらん。意外に掘り出し物の全集とかあったりするんですよね。
リクエストもいただきました。80年代の卒業の定番曲「卒業/尾崎豊」を、長い曲ですがフルでオンエアーしました。当時は、ある意味リアルすぎてその青臭さを敬遠してましたが、この曲に込められた‘苛立ち’は、きっと今の10代の心にも真っすぐに響くのだろうと思います。


ラストは、僕のおすすめするちょっとマニアックな曲で締めます。
今日は「卒業/沢田聖子でした。加藤和彦作曲の独特のメロディーラインと、しょっとツンデレ気味な歌詞がチャーミングなナンバーです。


ではまた来週もお楽しみに♪


冴沢鐘己