トワイライト・ブレイク

けっこう古いバージョンの表紙です♪

一気に暑くなってきました。夏です。前のスタジオも夏はたまらなく暑かったですが、このスタジオも風が通り抜けにくいので暑いです。道路側の窓を開けると大宮通の音がうるさいんですよねえ。でも、エコだエコ。クーラーはもうちょっと我慢するぞ。


そんなんで、今日は1987年のヒットナンバーが中心。


オープニングは、1987年6月のヒット曲をお届け。
「BLONDE/中森明菜」「I Don't Know/Babe」「ろくなもんじゃねえ/長渕剛」「モノトーンボーイ/レベッカあたりですね。


続いてピックアップアルバム。
やはり1987年にリリースされた萩原健一のアルバム「Straight Light」を特集。
ショーケンこと萩原健一がGS出身というのは説明不要ですね。テンプターズ解散後は、ジュリーや井上尭之、大野克夫岸部一徳らとともにスーパーグループ「PYG」をl結成しますが、やがて俳優に活動をシフトします。「太陽にほえろ」「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」などヒットを連発しますが、やがてシンガーとしても活動を再開。いわゆるシングルヒットとは無縁でしたが「ぐでんぐでん」「酒と泪と男と女」などでインパクト抜群のボーカルを披露してきました。
そして80年代に入り、盟友の井上尭之とタッグを組んでリリースしたのがこのアルバム。何よりの話題は、マッチこと近藤真彦が同時期にカバーをした「愚か者よ」ですね。マッチはこの曲でレコード大賞を穫りましたが、ショーケンのバージョンも久しぶりにヒットチャートに入りました。比べて聴くと、ショーケンのヴォーカルがいかにカリスマ性があるか、よくわかると思います。同じくこのアルバムに収められている「Gambler」をテレビで見た時、そのインパクトとカッコよさに卒倒しそうになりました。ちなみに僕の一番好きなギタリストは井上尭之で、彼の味のあるギターもたっぷり堪能できます。


STRAIGHT LIGHT


朗読コーナー「ことばの散歩道」。
今日は星新一「エヌ氏の遊園地」から「ある商売」を朗読してみました。


エヌ氏の遊園地 (講談社文庫 ほ 1-1)
エヌ氏の遊園地 (講談社文庫 ほ 1-1)


そして先週から始まったEnglish Onlyのコーナー。カナダ人のJasonに、おススメのロックナンバーと、京都に住む外国人のための京都観光ニュース、さらにはワンポイント英会話レッスンまで紹介してもらうという贅沢な時間です。
今回Jasonが薦めてくれたのは、日本でも人気のロックグループFoo Fighters。元ニルヴァーナデイヴ・グロールによって結成されたバンドだと言うのは、ロックファンには常識ですよね。そんな彼らのナンバーから、Jasonお気に入りの泣けるナンバーを紹介してもらいました。
今週のJasonおススメの京都スポットは、保津峡。何と言っても保津川下りが有名ですが、Jasonはハイキングで下っていくそうです。あとは先週に続き、貴船と鞍馬もおススメ。Jasonoお気に入りの温泉があるそうです。さらには、富士山のツアーも紹介してくれました。単独で登るより、絶対にツアーがいいそうですぜ。
そして今週のワンポイント英会話。教えてもらったのは・・・
speak of the devil
直訳すれば「悪魔について話す」。悪魔のことを話してると、本当に悪魔がやって来るよ、というニュアンスから「ウワサをすれば影」という意味で使われるそうな。悪い意味はないそうですよ。「わ、びっくりした!ちょうど君のことを話してたんだ」てなシチュエーションで使ってみてください。


続いて「青春の1曲」
長い予備校生活を終え、なんとか大学に入るとちょうどバブルがはじける寸前の、一番浮かれてた頃。それまでジャズの流れるようなおしゃれなバーも、軒並みカラオケバーに変貌したりしてがっかりしたことも。そんなカラオケバーもやがてはカラオケボックスに取って代わられ、仲間内だけで楽しめるようになりました。それまでは、他のお客さんもいる前で歌うんですよね。Boowyとか取り合いだったような。
今日は、そんな僕の数少ないカラオケレパートリーBoowyのヒット曲「Only You」をお送りしました。


木曜だけのコーナー「ミステリ館へようこそ」
文学離れの進む中、ミステリーはしっかりと人気も根付いていますが、このコーナーではみなさんの敬遠しがちな、海外の古典ミステリを紹介していきます。
今日紹介したのは「血の収穫 & マルタの鷹/ダシール・ハメット
言わずと知れたハードボイルドの先駆的名作ふたつですね。ハメットの登場により、アメリカの風土にぴったりマッチしたミステリーが誕生したわけですが、まあ。ギャングがバンバン登場します。そんな物騒な町で仕事をする探偵だから、そりゃあシチメンドウくさいこと考えてたり、センチメンタルな気分に浸ってられないですよ。描写は簡潔。ひたすら行動でのみ解決をめざす。ここにハードボイルドが完成したのです。
特に「マルタの鷹」は、ハンフリー・ボガート主演の映画の力もあって、ハードボイルドの傑作として評価されてますが、実際は後の流れから見てもかなり毛色の変わった犯罪小説です。3人称だし、部屋からほとんど出ないし。意外に真面目に謎解きもしてます。
個人的におススメなのが、この後発表された「ガラスの鍵」。こちらのほうが、チャンドラーやロス・マクに影響を与えたんじゃないかと思ってるんですが、いかが。


マルタの鷹 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

マルタの鷹 (ハヤカワ・ミステリ文庫)


続いてもうひとつ、木曜だけのコーナー「Touch The English!!」
要するに英語講座。小説の原文に触れながら英語に親しもうというコーナー。
テキストは「The Illustrated Man(刺青の男)/Ray Bradbury(レイ・ブラッドベリ)」
名文の誉れ高いブラッドベリの作品の中でも、特に僕の好きな一冊です。
まずはこの中から、衝撃的な名短編「Kaleidscope/万華鏡」を読んでみましょう。
今日のポイントは
「He let it spin away on its own course.」
一目瞭然、letを使った使役の構文ですが、使役って、日本語のニュアンスよりもっと幅広い状況で使われるので、意外に訳しにくいんですよね。直訳すれば「それ(その体)を、その進む方向へspinさせた」となりますが、いかにもな翻訳調で感心しません。実際の訳文は・・・
「その体は見る間にくるくると落ちていく」
ほお、完全に使役を無視しましたね。英語のテストならさすがに減点でしょうが、ま、小説だから、これくらいこなれさせた方が、読者には負担をかけなくていいのかも。


The Illustrated Man (Grand Master Editions)
The Illustrated Man (Grand Master Editions)


今日はその他、「ルシアン・ヒルの上で/レッド・ウォリアーズ」「ブルー・シティー甲斐よしひろ」「サイレント・ソング/PSY・S」あたりをオンエアーしました。



ではまた来週もお楽しみに♪