トワイライト・ブレイク

Showkyです!ウソ!ミサキです♪

今週も雨。さすが梅雨入りしただけのことはありますな。今日は、システム設定を少し変えた影響で始まりが10分ほど遅れてしまいました。すみませぬ。
個人的にも、足が痛くて引きずりながらの(何を?)放送でした。


そんなんで、今日は1986年のヒットナンバーが中心。


オープニングは、1986年6月のヒット曲をお届け。
「BAN BAN BAN/KUWATA BAND」「ラズベリー・ドリーム/レベッカ」「ジプシー・クイーン/中森明菜」「Teenage Walk/渡辺美里あたりですね。


続いてピックアップアルバム。
やはり1986年にリリースされたThe Street Slidersのヒットアルバム「天使たち」を特集。
80年代に入っていろんなバンドが登場してきましたが、その中でもとりわけ異彩を放っていたのが、このストリート・スライダーズでした。世の中はビート系が全盛で、後はテクノだとかニューウェーブだとかAORだとか、ともかく都会的なサウンドが注目を集める中、まるで70年代の亡霊のような、泥臭い、横乗りのブルージーなロックンロールをやってたわけですから、ヒットはおろか、メジャーデビューできたこと自体が不思議。この頃はまだ、レコード会社にもホネのある人がいたんでしょうね。
そんなアンダーグラウンドな彼らも、1985年リリースの「夢遊病」あたりから少しずつサウンドやビジュアルが変わってきました。基本スタイルは変わらないまま、独特の‘カラフルさ’が出てきたんですね。ブレイクするとはこういうことなんだなあと、まさに目の当たりに実感しました。
ともかく、そんな勢いにあふれたR&Rの名盤。全ての人にお勧めできます。つか、聴け。それからエピックは速やかに全タイトル入手可能にすべし。


天使たち
天使たち


朗読コーナー「ことばの散歩道」。
今日は星新一「エヌ氏の遊園地」から「紙片」を朗読してみました。


エヌ氏の遊園地 (講談社文庫 ほ 1-1)
エヌ氏の遊園地 (講談社文庫 ほ 1-1)


さて、ここから新コーナー。カナダ人のJasonに、おススメのロックナンバーと、京都に住む外国人のための京都観光ニュース、さらにはワンポイント英会話レッスンまで紹介してもらうという贅沢な時間です。
今回Jasonが薦めてくれたのは、カナダで人気のRapグループ「Swollen Members」。カナダでもラップミュージックは人気なんですね。バンクーバーのクラブで彼らのTシャツを来てると、みんなサムアップで迎えてくれるそうですよ。
この季節、Jasonおススメの京都スポットは、鴨川や貴船の「床」。日本情緒が堪能できますね。あとは上賀茂神社のバザー。浴衣など、掘り出し物がゲットできます。
そして今週のワンポイント英会話。教えてもらったのは・・・
Why da long face ?
うーん、めっちゃ口語体。da のところは do you have such a が省略されてます。直訳だと「なんでそんな長い顔してるの?」。
実際のニュアンスは、「なんでそんな暗い顔してるの?」みたいな感じ。元気無さげな人にこう声をかけて、励ましてあげましょう。


続いて「青春の1曲」
僕は高校2年の時に生まれた地域を離れました。なので、成人式は淋しく友達のいないところで迎えるハメに。
当時浪人中だったことも会って、幼なじみと顔を会わせにくい気持ちもあったんですね。結局、それ以後、生まれた町には戻らずに今まで来てしまいました。ウワサではバブルの頃の再開発ですっかり変わってしまったとか。初恋の女の子とかも、僕の中ではずっと中学生のままです。さて、いつどのタイミングで同窓会に顔を出すべきか。
今日は、そんな甘酸っぱい想い出が蘇る河合その子のヒット曲「青いスタシィオン」をお送りしました。


木曜だけのコーナー「ミステリ館へようこそ」
文学離れの進む中、ミステリーはしっかりと人気も根付いていますが、このコーナーではみなさんの敬遠しがちな、海外の古典ミステリを紹介していきます。
今日紹介したのは「プレーグコートの殺人/カーター・ディクスン
クリスティーやクイーンと並ぶ巨匠として名高いディクスン・カーは、カーター・ディクスンという名義でもたくさんミステリーを世に送り出しています。こちらに出てくる探偵はヘンリー・メリヴェール卿。芸風もキャラクターも、カーのギデオン・フィルとあまり変わらないので、しかも作品数も半端なく多いので、逆に初心者の敷居が高くなってる嫌いはありますが、とりあえず読んでおくべきなのは「ユダの窓」と「火刑法廷」あたり。
特に「ユダの窓」は、メイントリックは子ども向けの推理クイズなどで紹介されていて知ってる人も多いですが(僕がそうでした)、それでもなお、法廷ものとして読んでいける見事なエンターテイメントです。
で、今回紹介する「プレーグコートの殺人」。こちらは、カー得意の怪奇もののテイストでぐいぐい読者を引っ張ります。
そしてアッと驚くメイントリック。実はこれも、推理クイズでよく紹介される有名なやつなんですが、最後まで気付かなかった。それくらい夢中で読める面白い作品です。


プレーグ・コートの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-4)

プレーグ・コートの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-4)


続いてもうひとつ、木曜だけのコーナー「Touch The English!!」
要するに英語講座。小説の原文に触れながら英語に親しもうというコーナー。
テキストは「The Illustrated Man(刺青の男)/Ray Bradbury(レイ・ブラッドベリ)」
名文の誉れ高いブラッドベリの作品の中でも、特に僕の好きな一冊です。
まずはこの中から、衝撃的な名短編「Kaleidscope/万華鏡」を読んでみましょう。
今日のポイントは
「He made the extra effort and touched the man.」
make + 名詞で動詞化させるというのは基本文法ですね。ここではextraという単語を使って、非常に英語らしいシンプルな表現にまとまってますが、さて、どうやって日本語にするか。直訳だと「余分の努力をした」ですが、そんな言い方、しませんよねえ。実際の訳文は・・・
「せいいっぱいの努力をして男をつかんだ」
と訳してます。ふむふむ、なるほど。そういうことですな。


The Illustrated Man (Grand Master Editions)
The Illustrated Man (Grand Master Editions)


今日はその他、「Criminal Rock/The Roosterz」「最悪/中島みゆき」「灰色の水曜日/ARB」「春夏秋冬/SION」あたりをオンエアーしました。
そうそう、「ムーンライトブレイク木曜」には三崎智子ちゃんがアシスタントで参加してくれて、楽しいひとときになりましたとさ。


ではまた来週もお楽しみに♪