トワイライト・ブレイク

意外な取り合わせ?

今日は放送前に、fm GIGイカした垂れ幕(というか大きなタペストリー)とステッカーが届きました。明日の新風館イベント(わいわい♪ふれあいコネクション - GIG information~京都のミニFM&インターネットラジオ fm GIG からのお知らせ)に使うので。いい仕上がりです。みんなの反応が楽しみ。

そんなんで、今日は1977年のヒットナンバーが中心。


オープニングは、1977年5月アタマのヒット曲をお届け。
「夢先案内人/山口百恵」「カルメン'77/ピンクレディー」「やさしい悪魔/キャンディーズ」「フィーリング/ハイファイセットあたりですね。


続いてピックアップアルバム。
やはり1977年にリリースされたさだまさしの大ヒットアルバム「風見鶏」を特集。
グレープ解散時には体調まで崩し、一時は引退まで考えていたさだまさしが、ソロ活動後初めて飛ばした大ヒットが「雨やどり」。ライブ音源のシングルながら1位を取る快挙を成し遂げ、そのご褒美(?)としてこのアルバムはロサンゼルスで録音されました。アレンジャーには、さだが敬愛するサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」をアレンジしたジミー・ハスケルを起用。ここから、さだの黄金時代が始まります。
楽曲のバラエティーにも富み、アレンジも豪華、さらにはボーカルも絶好調で、このアルバムを最高傑作に推すファンも多いのでは。
ライブのハイライトでもあるヘヴィー級の飛梅が3曲目に来る辺りに、このアルバムの充実度も推し量れるでしょう。さだまさし入門にもオススメの一枚です。


風見鶏
風見鶏


朗読コーナー「ことばの散歩道」。
今日は星新一「さまざまな迷路」から「目撃者」を朗読してみました。


さまざまな迷路 (新潮文庫)
さまざまな迷路 (新潮文庫)


4時15分頃からは、「ヒットtheビート」
ロック史に残る伝説の名盤を紹介します。今日紹介したのはThe Who「My Generation」。詳しくは番組日記をどうぞ。
http://fmgig.exblog.jp/i30/


マイ・ジェネレーション(デラックス・エディション)
マイ・ジェネレーション(デラックス・エディション)


続いて「青春の1曲」
学生時代のエピソードとともに、思い出の一曲を紹介します。
ちょうど小学校の高学年になる頃に横溝正史ブームが起こりました。きっかけは角川映画の「犬神家の一族」。テレビでも古谷一行金田一耕助を演じる「横溝正史シリーズ」が始まり、ミステリ好きは大人から子供まで土曜日の夜に夜更かしをすることとなりました。けっこう怖い話も多かったのですが、夢中で見てたものです。原作に忠実なのがよかったですね。主題歌と1セットで、70年代の象徴とも言える思い出の1ページになっています。
今週はその主題歌、まぼろしの人/茶木みやこ」をお送りしました。独特の雰囲気ですよね。聞くたびにエンディングの映像を思い出します。


木曜だけのコーナー「ミステリ館へようこそ」
文学離れの進む中、ミステリーはしっかりと人気も根付いていますが、このコーナーではみなさんの敬遠しがちな、海外の古典ミステリを紹介していきます。
今日紹介したのは「さらば愛しき女/レイモンド・チャンドラー
ハードボイルドを語る上で外せない作品であり、これをベストに挙げる人も多いでしょう。饒舌な感情表現を排し、ディテールの積み重ねで情景を描くのがハメットの確立した‘ハードボイルド・スタイル’ですが、チャンドラーはそこに‘リリシズム’を加えました。クールな言動の主人公フィリップ・マーロウからにじみ出る優しさに胸を打たれるのは僕だけではないはず。彼の目を通して描かれる人物は脇役であっても魅力的で、この作品の‘大鹿マロイ’のような人気キャラクターが生まれるのもむべなるかな。読み終わった後には誰もが、「愛」について考えるでしょう。
チャンドラーは「名文」の宝庫で、この作品のラストフレーズも痺れます。あ、思い出したら鳥肌がたってきた。


さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))
さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))


続いてもうひとつ、木曜だけのコーナー「Touch The English!!」
要するに英語講座。小説の原文に触れながら英語に親しもうというコーナー。
テキストは「The Illustrated Man(刺青の男)/Ray Bradbury(レイ・ブラッドベリ)」
名文の誉れ高いブラッドベリの作品の中でも、特に僕の好きな一冊です。
まずはこの中から、衝撃的な名短編「Kaleidscope/万華鏡」を読んでみましょう。
今日のポイントは
「The others were silent, thinking of the destiny that had brought them to this」
ここだけでなく、英語はよくカンマでどんどん文章(修飾部)を後ろに繋げていきます。動詞が前に来る英語独特のスタイルですが、日本語は動詞が最後。原文のまま訳せば、非常にわかりにくい日本語になってしまいます。どんどん切って訳しましょう。

The Illustrated Man (Grand Master Editions)
The Illustrated Man (Grand Master Editions)


今日はその他、海援隊沢田研二布施明あたりをオンエアーしました。ニューミュージックもボチボチ出てきましたが、まだまだ歌謡曲が全盛ですね。


ではまた来週もお楽しみに♪


冴沢鐘己

冴沢鐘己の日々~You are not alone~