トワイライト・ブレイク

赤毛のレドメイン家

けっこうひどい雨の中、謄本を取りに法務局に行ったら、思ったより時間がかかってスタートに間に合いませんでした・・・。
競輪選手並みのスピードで自転車を飛ばしたんだけどなあ。


そんなんで、今日は1981年のヒットナンバーを中心にお送りしました。


オープニングは、息を切らせながら1981年4月頃のヒット曲をお届け。
「シャドーシティー/寺尾聡」「街角トワイライト/シャネルズ」「春咲小紅/矢野顕子あたりですね。


続いてピックアップアルバム。
やはり1981年にリリースされた中島みゆきの大ヒットアルバム「臨月」を特集。
プロデューサーに、なんと松任谷正隆を迎えて制作されたこのアルバムで、中島みゆきの80年代は幕を開け大ブレイクを果たすわけです。歌詞のエグさはほとんど変わっていないのに、サウンドが変わるだけでこれほどポピュラリティーを得るとは。それほど、幅広い層に受け入れられる1枚です。今日紹介した「友情」の歌詞なんて、ほんとドキっとしますよ。


救われない魂は 傷ついた自分のことじゃなく 救われない魂は 傷つけ返そうとしている自分だ


臨月
臨月


朗読コーナー「ことばの散歩道」。
今日も星新一「さまざまな迷路」から「しあわせなやつ」を朗読してみました。

さまざまな迷路 (新潮文庫)
さまざまな迷路 (新潮文庫)


4時5分頃からは銀河マダムの「アフタヌーンカフェ」。
毎週素敵なゲストをお招きしての、心癒されるトークコーナーです。詳しくは番組日記をどうぞ。
http://fmgig.exblog.jp/i65/


続いて「青春の1曲」
学生時代のエピソードとともに、思い出の一曲を紹介します。
1981年と言えば、パンクロックムーヴメントが日本にも上陸して、めんたいビートバンドが続々登場した頃です。僕も、高校に入学してバンドを始めた頃。めちゃめちゃ影響を受けました。
お送りした曲は「崩れ落ちる前に/The Mods。アツくなりますなあ。


木曜だけのコーナー「ミステリ館へようこそ」
文学離れの進む中、ミステリーはしっかりと人気も根付いていますが、このコーナーではみなさんの敬遠しがちな、海外の古典ミステリを紹介していきます。
今日紹介したのは赤毛のレドメイン家/イーデン・フォルポッツ」
すでにイギリスでは文学の大家として地位を築き上げていたフィルポッツの、六十才を越してからの作品です。さすがの重厚さと文学的深みで、江戸川乱歩も自らのミステリランキング1位に推すなど大絶賛。その評価に違わない名作です。特に、大胆に恋愛を持ち込んだ叙情性がね、深い余韻を残します。


赤毛のレドメイン家 (創元推理文庫 111-1)
赤毛のレドメイン家 (創元推理文庫 111-1)


続いてもうひとつ、木曜だけのコーナー「Touch The English!!」
要するに英語講座。小説の原文に触れながら英語に親しもうというコーナー。
テキストは「The Illustrated Man(刺青の男)/Ray Bradbury(レイ・ブラッドベリ)」
名文の誉れ高いブラッドベリの作品の中でも、特に僕の好きな一冊です。
まずはこの中から、衝撃的な名短編「Kaleidscope/万華鏡」を読んでみましょう。
今日のポイントは「But without the force units snapped to their shoulders they were meteors.」
条件節にwithやwithoutを使うと、時制を気にせずにすむので、とってもシンプルな文章になるという好例ですね。
The Illustrated Man (Grand Master Editions)
The Illustrated Man (Grand Master Editions)


ラスト近くになって大事な電話がかかってきたため、おススメマニアックナンバーをお届けできませんでした。来週はちゃんとやります。


ではまた来週もお楽しみに♪


冴沢鐘己